サンザシの樹の下で。 [批評--映画]
あらすじがベタベタなので、とても油断してたが、この映画は飛び道具だった。
食事しながらやタブレットいじりながら、週末の気怠い中、だらだらとこの映画を見ていた。
すると、だんだん主人公の若い2人に惹きこまれて行く僕がいた。
僕は特に男の子(スン)が気に入った。すごい爽やかで、優しい。しかも長身でハンサム。
そんな彼が、主人公の女の子に硬軟織り交ぜて、猛アタックする。途中フィアンセの噂や、親友の
妊娠などで、未通い彼女は、彼を疑うが彼はとても紳士で真摯だ。
彼はある時、もう彼女に(本当に)会えなくなる事を悟り、精一杯生きた。最期の彼の痛ましい姿と
天井に貼り付けられた、彼女との唯一の2人でとった写真。僕はそれを見た瞬間、涙が止まらなくなった。
最期死んでいく、意識朦朧の彼の前に、約束した赤い服を着た彼女が現れた。
彼は意識がほとんど泣く、もうすぐに死ぬだろう。身体にはどす黒い斑点がびっしりと
現れ、ハンサムで快活だった彼の命が消え去ろうとしてるのは明らかだ。
そこに駆けつけた彼女に、死の淵の彼を取り囲む、遺族たちが曰く「これが最期だから、名前を呼んで
あげて、彼は、ずっとあなたの名前を呼んでいたのよ」と。
でも彼女は、彼の名前が呼べない。呼んだこともないし、恥ずかしいのだろう。ひたすら自分の名前と、
約束した服の事を彼に、何度も何度も伝える、泣きながら。。。
重篤な彼は動かない。しかし涙が顔を伝う。これで映画が終わる。
2013-07-10 23:54
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